MeetAndPlay 編集部 · · 約8分で読めます
テニスショップに入って、ほとんど同じに見えるラケットがずらりと並んでいると圧倒されます。モデルは何十種類もあり、フレームの数字は誰も説明してくれず、値段はとても手ごろなものからとても高いものまでさまざまです。いい知らせは、始めるときや再開するときにプロが使うラケットは必要ないということです。必要なのは、腕に楽で、芯を外しても許してくれて、肘を痛めない一本です。このガイドでは、スペックの各項目の意味、レベル別の選び方、購入前に試すことを説明します。ブランドの名前も、でたらめな価格も出てきません。
まずはルールの確認
国際テニス連盟(ITF)は、公認ラケットの制限を定めています。フレーム全体の長さは73.7センチ(29インチ)を超えてはならず、ガットを張る面にも最大寸法があります。大人用ラケットのほとんどは最初からこれを満たしているので、ルール適合を心配する必要はありません。モデルによって違うのは、持ったときの感覚です。
大切な5つのスペック
1. 重さ
初心者にとって最も重要な項目です。
- 軽いもの(270グラム未満): 振りやすく疲れにくい反面、振動が伝わりやすく、安定感は劣ります。
- 中くらい(270〜300グラムほど): 始めたばかりの大人の多くにとって、ちょうどよいバランスです。
- 重いもの(300グラム超): すでに技術のある人には安定感とパワーを与えますが、肩、肘、手首に負担がかかります。
ラケットが重すぎると、打つのが遅れて腕でカバーすることになり、それがまさにケガにつながります。
2. フェイスの大きさ
平方インチで表され、フレームに印字されています。
- 大きいフェイス(105〜110平方インチ): スイートスポットが広く、パワーが出て、芯を外したときも許容されやすくなります。
- 中くらいのフェイス(98〜104): 寛容さとコントロールのよい折衷点です。
- 小さいフェイス(95以下): コントロールと精度は上がりますが、きれいに打つことが求められます。
始めるときは、中くらいか大きいフェイスのほうが、安定してボールに当てやすくなります。
3. バランス
重さがどこに集まっているかを示します。ヘッド側か、グリップ側かです。
- ヘッド寄りのバランス: 少ない力でパワーが出ますが、ネット際では扱いにくくなります。
- グリップ寄りのバランス: 取り回しがよく打つときも安定しますが、スピードを出すには腕の力がより必要です。
どれにするか迷ったら、中間のバランスが無難です。
4. グリップの太さ
最も軽く見られがちな項目です。太さが合わないラケットは、手首や肘に無理をさせます。サイズは1から5まであります(一般的な周囲は、約4 1/8から4 5/8インチです)。自分のサイズを知るには、基本のグリップでラケットを握り、指先と親指のつけ根の間に、反対の手の指が1本ちょうど入るかを確かめます。2つのサイズで迷ったら、細いほうを選びましょう。オーバーグリップ(overgrip)で太くはできますが、細くはできません。
5. ガットのパターン
粗いパターン(ガットの本数が少ない)はスピンとパワーが出やすく、密なパターン(本数が多い)はコントロールがよく、長持ちします。始めるうちは、粗めか中くらいのパターンのほうが扱いやすいでしょう。
ガットとテンション
ガットはフレームと同じくらい大切です。よくある種類は3つです。
- マルチフィラメント: やわらかく、腕に優しい素材です。初心者や、以前に違和感があった人に向いています。
- モノフィラメント(ポリエステル): 硬くて耐久性があり、スピンもかかりますが、張りが強いため、始めたばかりの人には向きません。
- 天然ガット: とても快適で打球感に優れますが、高価で、湿気に弱い素材です。
テンションが低いとパワーと快適さが増し、高いとコントロールが増します。メーカーはフレームに範囲を表示しているので、真ん中か低めから始めましょう。そして覚えておいてください。ガットは切れなくても時間とともに緩みます。よくプレーするなら、年に最低1〜2回は張り替えましょう。
レベル別のラケット
- 初めての人、始めたばかりの大人と子ども: 軽めから中くらいの重さ、大きいフェイス、無理のないグリップ、やわらかいガット。多くのスクールには入門用ラケットがあります。
- 中級者: 中くらいの重さ、中くらいのフェイス、中間のバランス。このあたりから自分の好みが分かってきます。
- 上級者: すでにしっかりした技術で打てて、精度を求めるなら、重めでフェイスの小さいもの。
肘を大切に
いわゆる「テニス肘」は、重すぎる、硬すぎるラケット、合わないグリップ、張りすぎたガット、腕に頼ったフォームが原因で起こりがちです。肘の外側に痛みを感じたら、テンションを下げ、グリップを確認し、プレーを続ける前にコーチかスポーツ医に相談してください。
暑さと湿気
カンクン、メリダ、ベラクルスのような気候では、たくさん汗をかきます。吸水性のよいオーバーグリップをこまめに替えれば、ラケットが滑るのも、握りしめすぎるのも防げます。日なたの車の中にラケットを置きっぱなしにしないでください。熱でガットが緩み、フレームが傷むことがあります。
買う前に
- 試打をお願いしましょう。 多くのショップやクラブが試打用ラケットを貸してくれます。数回の試打は、どんなスペック表よりも多くを教えてくれます。
- 友人のラケットで打ってみましょう。 重さや大きさの違いが分かります。
- コーチに聞きましょう。 あなたの打ち方を見て、何が合うか教えてくれます。
- いちばん高いものは買わないこと。 上位機種は高度な技術を持つ人のために作られており、それだけで上達させてくれるわけではありません。
- 中古なら状態を確認しましょう。 フレームにひびがなく、グリップがしっかりして、ガットの状態がよいこと。
まとめ
始めるときは、中くらいの重さで、中くらいか大きいフェイス、合ったグリップの太さ、やわらかいガットのラケットを探しましょう。買う前に試して、スペック表だけに頼らないでください。大切なのは、手と腕で感じる打ちやすさです。
よくある質問
- 大人の初心者にはどんなテニスラケットがいいですか?
- 中くらいの重さ(270〜300グラムほど)、中くらいか大きいフェイス、握りやすいグリップ、やわらかいガットのものです。芯を外しても許容され、腕にも優しい一本です。
- グリップの太さはどう選べばいいですか?
- 基本のグリップで、指先と親指のつけ根の間に反対の手の指が1本ちょうど入るのが目安です。2つのサイズで迷ったら細いほうを選び、オーバーグリップ(overgrip)で太くしましょう。
- ガットはどれくらいで張り替えますか?
- ガットは切れなくても使うほど緩みます。よくプレーする人は年に1〜2回張り替えるのが一般的で、ラケットの手応えがなくなったり、コントロールしにくくなったら交換の時期です。
- 高いラケットなら上達しますか?
- それだけでは上達しません。上位機種には技術が求められます。始めるうちは、楽に使えて、重さが中くらいで、グリップの太さが合っていることのほうが大切です。
